遠い昔から(まだあきらめてないと思いますが)、李小牧氏周りが暖めていた新宿区の多国語コミュニティFM構想でしたが、微妙に資本やら株主関係やらで実現に至っては居ません(裏側では進んでるのかもしれませんが)。ライブドアの堀江社長が浅ヤンの特番で、彼の提案を評価してからもう半年が経ちますね。もっとも李さんは後ろ盾のつもりでしょうが、わりと守っていただいている方々を良く付き合いに出してきてますから、一応の建前としてはクリーンを条件にしている許認可だとなかなか難しいのかもしれません。(CSの場合は今は許認可制ではなく届出制なので、「チャンネル桜」等思想性のある放送が成り立つのでしょうが)。
結局国内資本でしっかりしていないと、許認可はおりづらいのかと思われますが、そんなところ歌舞伎町るねっさんすBlogを見ていたら、歌舞伎町発のFM局を作る案が出ているようです。
るねっさんす絡みで多方面からの出資が得られて投資銀行もお金を出しやすいという点もあり、わりと現実的な話になっているようですね。
確かに、サテライトスタジオをシネシティ広場、もしくはコマ劇のビジョンで中継できる場所に置くとかすれば動員にも役立ちますし、歌舞伎町発信コンテンツ自体は幅広くあります。駐車場の情報や、日曜の歩行者天国で乱れる新宿近辺の交通情報を流し、渋滞解消に貢献するという手もありますし。
問題は新宿区でコミュニティFMをやるのであれば、歌舞伎町だけが新宿区ではないということ、これを誰も考えてないのが最大の問題じゃないでしょうか。免許は、FMの電波周波数が余っていないということもあり、区域に1局です。そして、最近は(周波数残・混信の関係で)認可を増やしていないという事情があります。歌舞伎町外、新宿区全体のことを考えてのFM-KABUKIであれば賛成ですが、歌舞伎町外の新宿区周辺コンテンツを一定の割合で入れていかないのなら反対ですね。
新宿の場合、たとえば都庁や高層ビルなど、発信に関して優位な場所が多いこともありますので、多分同じ出力でも到達範囲が大きくなってしまうと思うのです。その面を考えても広いコンテンツが必要かと。歌舞伎町および新宿近辺の災害時の放送目的という名目があれば許認可自体は下りるんじゃないかと思いますが。
もっと認可がおりやすかった頃に僕もコミュニティFMに関してはコンテンツを練っていたことがあって、漫画・アニメーション・ラジオドラマ専門のコンテンツを持った放送局とかを企画していた時期もありました(実体化しませんでしたが)。新宿で民間がらみで今電波を発信しているのはフジのALTAのサテライトスタジオ・屋上カメラ、NTVの京王プラザホテル屋上カメラ、CS放送の新宿5丁目「パラダイステレビ」くらいですが(難視聴対策のケーブルテレビ、TCVとかもありますが)、それこそもしかしたらCSとかネットのほうがいまだと参入障壁は低いかもしれません(CSは、結局生放送以外はVTRをカートにかけて順に送出するだけだから、衛星の権利を借りることだけが費用がコストがかかるだけで、アルジーなどの送出専門会社に委託すれば、24本の編集済み1時間DVCAMがあれば最低限放送はできる)。
ネットであれば、それこそ歌舞伎町データセンタを持つライブドアにでも委託して、ねとらじ(Livedoor Internet ladio)に24時間放送のチャンネルを持てばいいのではないかという気もします。安いし。もちろん、ねとらじのサイトは歌舞伎町に興味のある人は見ないので、ライブドア尾道(ちょっと弱いですが)みたいに歌舞伎町のラジオポータルを作ってもらうと。費用対効果でいったら、四谷のソフトバンクIDC経由でYahoo!に流したほうがいいかもしれませんが……。
あ、ゆうせんのGYAO!で流すという手段もありますよ510万人会員いますから…。
まあ一番の問題点は、歌舞伎町で長時間カメラをまわすと、みかじめさんが寄ってくることでしょうかね。ラジオなら大丈夫だろうけど…
放送製作会社自体は新宿にも結構あるだけに(クロステレビとかスタジオアルタとか)、なんか現実味のある話にならないもんでしょうかね。
歌舞伎町にコミュニティFM局の案
この記事は18年以上前の記事です。情報が古い場合がありますのでお気を付け下さい。
コメント
トラックバックありがとうございます。いろいろ参考になります。もともとフリーで制作関係の仕事をしてきたもので放送局を立ち上げることは個人的にも非常にやってみたいことの一つです。環境があるような気がするので、この件はちょっとがんばってみようかなと・・^^
電波の混信問題だけだと思うので、監督官庁と上手く調整できれば、実現しそうですよね。動いたときは番組でも持ち込もうかな。