みちの情報館の記事を探してるついでに新宿の資料をみつけたんだけど結構面白い。というか、出店するときの資料とかに役立ちそうですね。
たとえば資料的には少し古いものの、新宿の商店数はまだ増加傾向とか、実はイメージと違って東口よりも南口、南口よりも西口の乗降客が多いとか、京王線の乗降客が実はいちばん多いとか、新宿駅の乗降客は全国1位だとか、これもデータ古いけど小売業の販売が伸びているとかなかなか面白い物が多いです。
しかし、一部データは平成一桁の頃のものなので注意が必要。10年近く経った今ではどうでしょうか? 企画を押し通すため、意図的に古いデータつかってるんじゃないだろうかという疑惑も沸くのですが。もう少し新しい資料もあるように思います。
ところで南口整備事業の傍らで行われている新宿サザンビート、新宿ID(サイト音出ます)(工事の壁を使って吉永マサユキ氏が撮った新宿関連の人々・一般の方の写真展を行っているもの)ですが、最近工事現場の覗き穴が開いているバージョンが結構あるんですが、きのう仕事がらみで一緒に歩いていた女子が一言。最近ガンから生還した顔の大きい末井昭氏(編集者)の写真を見ながら周囲の穴を見渡し、穴を見てこれ、「ラッキーホールみたいだね」(80年代風俗がわからない人にはわからないかも)。ああ、意図してんのかしてないのかはわかりませんが、確かに低い位置にある穴を見ているとそういうものにも見えてきます。
ラッキーホールとは、80年代の貧乏風俗の極み、板に穴が開いていて、そこに●●●を差込み、板のむこうの誰だかわからない人にしごいてもらうというもの。そのかわり激安。
イメージの中にあったのか、もしくはまったくなかったのかは謎ですが、偶然にも新宿という記号の中ではシンクロしてしまった2000年代の工事現場の穴と、1980年代新宿フーゾク。なるほどねぇ。言い得て妙。
ラッキーホールの説明はこちらが詳しい。当時、「歌舞伎町がブラックホールだと思ったのは、最初にラッキーホールに行ったときだった。何もない、ただベニヤにあけられた穴のために人が集まってくる。たぶん、歌舞伎町とはそういう町ではないのだろうか。歌舞伎町には何もない。ただ巨大なエネルギーがあるだけなのだ。」と彼(末井氏)は言っていました。今もまた、ある意味何もないのにブラックホールのようなエネルギーは不滅なのでした。
東京ラッキーホール | |
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