→ソース:直電およびWikipedia、(朝日)(毎日)(産経)(夕刊フジ)
私もちょくちょく2丁目やゴールデン街で見ていた、というよりそれなりに付き合いのあったノンフィクション作家・ルポライター永沢光雄さんが1日に亡くなられました。Wikipediaをもう書き換えた方がいらっしゃったようで、それを信じるなら肝障害だそうです。新宿区内在住でした。
彼がアダルト誌などに発表したインタビューを集めたビレッジセンター刊「AV女優」が大ヒットしましたが、2002年に咽頭癌(舌癌?)でインタビューアとして必須な声を失い、その後はエッセイ等を中心に作家として活動してきました。声を失ってなお、磁気の落書きボードを持ってきてまで飲み屋で意思を伝える執念はすさまじく、数年ほど前にお見かけした時はやや浮腫んでいたので心配でしたが…。
声のあった頃は、飲み屋で河出書房新社の「文芸」誌面でライバル(?)バーストデイズの著書があるピスケン氏と作品で争うような約束話をしていたり、活気があったのを覚えています(実現はしたのか知りませんが)。あ、半年くらい前か、伊勢丹の前を夫婦で通り過ぎるのを見たなぁ。豪快な夫婦でしたが、仲はよかったよね。
酒場では何回もあっていて、いつも軽い会話しかいつもしていませんでしたが、下手したら18年くらいのお付き合いだったので残念です…。通夜も行けるかどうかわかりませんが、まだ詳細の連絡が来てませんのでとりあえず速報として。
下に作品を貼りますが、葬儀当日までにわかった売上げは全部香典にするつもりです(間に合わなかったものは追悼の飲み代にさせてください)。
昨日僕は外に出ず、歌舞伎町に足を運ばなかったのですが、向かわせなかったのは、彼の虫の知らせだったのかもしれません。
●著書リスト
AV女優 (1996年)
風俗の人たち (1997年)
強くて淋しい男たち (1999年)
おんなのこ―AV女優2 (1999年)
すべて世は事もなし (2001年)
声をなくして (2005年)
※Wikipediaより
あー、ビレッジセンター版の「AV女優」大判単行本がAmazonにないや……(JBOOKにはあるようですが、ビレッジセンター本体ではもう既に在庫がなく品切れ重版未定だそうです)。彼の朴訥な優しい声を思い出しちょっと目頭に涙。一度どこかからか声優(ナレーション)の依頼が来た話を飲み屋で聞いたことがありますが、それくらい良い声だったのです。
朝日より引用
(前略)1日、肝障害で死去、47歳。通夜は4日午後6時、葬儀は5日午前10時から東京都新宿区新宿2の15の20の正受院で。喪主は妻恵さん。
コメント
面識がありますので、お顔を拝見してきました。
いつも通りですね。「2丁目を彷徨わないように」と手を合わせさせていただきました。
4日の夜が通夜(上記場所)です。
リトルモアから近刊がある模様。