歌舞伎町とホームレス問題

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 一部のBlogを読むと歌舞伎町ではいわゆるホームレス住居の撤去が盛んなようである。勿論歌舞伎町側が、ホームレスに合法的に場所を移動していただくのは、営業上の問題があるのでかまわないことだと思うが、本日からゴミ収集の時間が従来の8時台から6時台になり、カラスが減るか?というようなテレビニュースの報道も結構行われていた。
 ある人のBlogを見て悲しくなったのはホームレス問題についてカラスと同じように捕らえているかのごとく見える記述だった。歌舞伎町ルネッサンスに関し、美観を気にするのはわかるし、新宿という街が、西口の地下道整備で駅付近からの排除が進んだことからも見えるように、実は現状はホームレスにとっては結構冷たい街であり、行政側が常にテーマにしていることもわかるが、昨今、リストラや廃業など、簡単にすべてを失うことも多く、容易に向こう側の人になることもあるのである。彼らのわずかな収入である、100円雑誌仕入れや転売用の並び屋、パチンコ屋の整理券配布時の代理並び等は確かに組関係が間に介在することも多いが、それが歌舞伎町の治安維持、暴力団排除名目のためだけに無くなった時の彼らの働き口を考えたりする神経が歌舞伎町の行政サイドには欠けている。
 「カラスと同じような排除」は恐ろしく冷たさを感じる。商業的なシステムとしては無論、いるよりいないほうがイメージはよい。排除に向かうしかないのだろうが、発言に関してはもう少し人権に配慮してほしいものである。
 もともとこの地付近は高田馬場の西戸山近辺にミニ山谷的な寄せ場(日雇いの仕事をくれる所)があって、大久保のロッテ近辺あたりには、簡易宿泊所が林立していたという歴史もある。まだ寄せ場は細々と機能しているが、簡易宿泊所は多くが廃止され、更正の余地もあるのに行き場のない人たちがホームレスになっているという部分もあるんじゃないだろうか(単なる憶測であるので、史実などとは異なるかもしれない)。
 開発による追い出しは、他地区でもあることではあるが、歌舞伎町にある「人情」や「許容性」というものを潰していくのはどうかなぁという気持ちだ。商業的な倫理感だけが優先するのであれば単なるエゴであると思う。



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