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映画でも見よう

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この記事は19年以上前の記事です。情報が古い場合がありますのでお気を付け下さい。

 最近血行がよくなると頭の奥が痛くなる、カイロに通っていたときと同じ症状に悩まされる。深夜に出社。午後2時過ぎに仕事を終えた。人待ちだったが連絡がつかないので寝る。
 日本の漫画を韓国で映画化した「オールド・ボーイ」でもみようとシネマスクェアとうきゅうに向かうが、シネスクは深夜営業しない方針らしく、オールナイト・深夜上映はやっていなかった。
 都内どこかにいけばきっと見れるところもあるのだろうから、いつもの僕ならgoo映画などを見てどこかの映画館に向かうのだが、あまり元気もなかったのでS&Bが経営する「カレーの王様」(セントラルロード天下一品隣)に飛び込む。ポークカレーが平常500円を割引450円。いまどきの価格としては高いかな。あえて「カレーの王様」を使った理由は久しぶりだったからということにつきる。「カレーの王様」にはさまざまな思い出がある。
 昔、市谷の学校に通っていたことがあり、そのときはみんなが喫茶店代わりに使っていたのがカレーの王様市谷店だったのだ(市ケ谷駅向かい)。市ケ谷店は店舗が大きく追い出されないので、雑談スポットとして重宝していた。チープな魚の玉が載った王様カレーも好きだった。金がないときはよく食べに行った。そういった思い出もあって深夜営業していた頃はよく新宿店も(狭いカウンターだけの店であっても)よく行ったのだが、最近は0時には閉めてしまうようで行かなくなっていた。歌舞伎町の景気も悪くなっているから仕方ないのかもしれないが。
 「ポークカレー」を食べながら、朽ちていく自分を感じる。
 その足で繁華街の元気な若者たちを横目にみつつ、自室に戻る。
 年を取ると時間の経過が早くなるという。リンク先の説に加えて、「代謝が落ちてくると時間の経過が早くなる」という説も最近唱えられている。なるほどそれなら子供が時間が長く、大人の時間が短い理由の説明としては分かりやすい。リンク先の「経験が増えるのと裏腹に新鮮で濃密な時間が減る」という言葉は身に染み入る。本当だものね。
 いまはもしかしたら空虚しかないのかもしれないが、こんなときは映画でも見るに限る。
 心身ともに落ち込んだり疲労したりしたとき、大画面で見る映画はよい作品でもしょぼい作品でも、それなりに絵と音で精神を誘導してくれるので、僕はどうしょうもなくなると映画を見に行くことにしているのだ。
 もしくは旅行だ。羽田空港に行ってから行き先を決めるような、いきあたりばったりの旅が好きだった。お金がないと出来ないから最近は自粛しているけど。広島にいって1日で宮島から原爆記念館まで巡ってお好み村で飲んだくれていたり、大阪にいってミナミを闊歩し、あいりん近くや下町に行ってはおっちゃんの食うようなメシを食べたり、札幌で(まだ全国で「水曜どうでしょう」が知れていない頃)水どうグッズを買っていたり、夜行で金沢に行って、温泉だけ入って福井経由京都周りで帰ってくるとか、ふらりと知らない場所でどうでもいいことをしている自分が好きだ。あんまりそんなこともする余裕はなくなったけど、ほんとうはきょうも行き当たりばったりでどこか行きたい気分だった。
 きょう深夜か明日の何れかにはまた映画を見ようと思う。新宿に居るということは、半径10キロ圏に池袋・渋谷もあることを考えると、映画を見るのには困ることはない。孤独に耐える為に新宿に住んでいると思うと悲しくなるが、仕方があるまい。

コメント

  1. 少食太子 より:

    寂しい気持ちがが伝染してきたよ…

  2. 明鏡止水 より:

    落語

    私は落語が好きで、たまに寄席に行きます。地元新宿の寄席といえば末廣亭。ここにはよ