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2丁目で紙焼肉

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この記事は19年以上前の記事です。情報が古い場合がありますのでお気を付け下さい。

 新宿2丁目はおかまの街かと思えば、20店には満たないかもしれないが、ノンケ(=その気のない人)な店もある。
 もう数年前になるが、深夜、某不良雑誌の編集者に連れられて2丁目に出た先は「焼肉屋」であった。いわゆる炭で焼くスタイルのお店で、オープンエア(路上だ)で焼肉することができる開放的なところであった。これも車がほとんど入ってこない2丁目の裏通りだからできることだろう。「僕はノンケなんですよ」という店長は「ごめんなさい炭切れちゃったんですよ」という。そして、チラシを持ってきた。
 チラシに火をつけて我々は「紙で焼く焼肉」を初体験した。紙の量を調節すれば火力はなんとかなる。しかし問題は、紙が灰になって肉にくっつくことだ。それでもオープンエアの開放感か、「うめぇ」「うめぇ」を連発して、紙を補給しながら、朝まで焼き、飲み続けていた。気がつけば朝10時で、外ではキャッチボールが行われていた。みんなはいつまでも笑っていた。
 2丁目は朝、いやなかには昼までやっている飲み屋もあるせいか、時間を忘れる。ここは、日本でも有数のゲイタウンという一面はあるが、それが精神的城壁のようになっていて中は安心に満ちている(ホモに襲われる危険はあるが)。羊水の中で自由が守られている感じがする。この街に魅せられているノンケの男女も数多い。
 ここはなんでもありな世界ではあるが、基本的に本音の世界であり、かつ「一般に流れている時間」とはあまりにも違う時間が流れているのだ。
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