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御苑などの景観という建前で100-300mの範囲内を景観規制、また高層建築物も今後原色や黒いビルも禁止に

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この記事は17年以上前の記事です。情報が古い場合がありますのでお気を付け下さい。

ソース(読売)  (読売ホームガイド・同一) (kensetsunews)  (日経) (建通新聞(翌日消えます))
 
3月以降施行で、一応は文化財庭園や、五輪主要施設の候補地に限定されていくようですが。

庭園の外周から100~300メートルの範囲を景観形成特別地区に指定。高さ20メートル以上のビルを新築や改築する際には、色彩やデザインなどを都に届け出るよう義務づける。壁面の色は色相や彩度を数値化した指標に基づいて落ち着いた色しか認めず、原色に近い派手な色などは使えなくなる。

 また、入園者の視界に入る高さ20メートルを超える場所の看板やネオンも規制。現在ある広告物も、ビルを所有する会社名の看板や選挙など法令に基づく広告を除いて、一定の猶予期間後に撤去させる。このほか、庭園の周囲1キロ内でも、大規模ビルを建設する事業者との事前協議で、色や広告、高さについて庭園の景観に配慮するよう要請する。(読売ソース部分引用・前略)

新築建物・改築建物の色を地味に、というのと、高さ20m以上にある広告・ネオンを一定猶予期間に撤去させるってことですから、予想されたほど2丁目界隈では影響は受け無そうですね。ビルの色彩が地味になる程度か。しかし歴史的な建物とかだとちょっと困るのかも。アデランスの看板も消えちゃうのかな。

しかし、正月に那須にちょっと行ってきたんですが、那須って国定(?)公園内は全部の看板が多分同じような条例で茶色なんですよ。全部が茶色っていうのもちょっと困ると思った。理由は、「予告看板」と「建物がここであるという看板」の区別がつきづらい。ある程度抑えるのは結構ですが、そんな那須の例くらい極端にはならないといいなぁ。一部で見たけど、「茶色い看板のセブンイレブン」は「うわ、単に目だたない!」としか思わないので。

どうなんだろ、バルト9のビルが御苑から見えすぎるのが原因かしらとも思った。むしろ、バルト9で思ったんだけど、あそこはちょっと大規模なせいもあるんだと思いますけど(公開空き地の意味合いもあるのかな)少し、数mではありますけど、建物がセットバックしてるんだよね。あれは、歩道も広くなる上に、ちょっと建物に入ってみようかという気になるので良い設計です。
行政や商業大手サイドでは今、新宿三丁目の縦軸の歩道が細いのを、こんどの地下鉄で新設される地下道でカバーしようと思ってるんだと想像されますが、それならそうやって、三丁目とかでも新築ビルはうしろに下げるなどして、歩道を広げるような試みでもやってくれたほうがいいのに。まあちょっと別の話すぎか。

でも庭園からみえる景色だけなんとかしろっていう東京都の考えもかなり暴論のような気も。むしろ重要なのは街中だろうに。あ、今ちょっと気づいちゃいましたよ。

庭園の周囲1キロ内でも、大規模ビルを建設する事業者との事前協議で、色や広告、高さについて庭園の景観に配慮するよう要請する。

これが曲者のような。どこまでが1キロなんですかね。「周囲1キロ」が外周からだと、新宿東口界隈がかなり入ってきそうな…(計ってないのでわかりませんけど)googleMapの目測では、一番先端からだと大久保病院手前くらいまで入りますね。都合よく東口エリアや歌舞伎町界隈まで入れちゃおうって算段だったらやだな。それは抗戦して外してもらったほうがよくないですか。要請だから強制力はないにしても…なにかと引き換えに、となりそうな気もするんです。

また、都独自の取り組みとして地区内や周辺での大規模開発に対して事前協議制度を導入する。統一感あるスカイラインの形成や建物配置の誘導に加え、色彩に対して勧告・変更命令の権限を設け、さらに屋外広告物の設置を禁止する。今後、3月の東京都景観審議会(会長・戸沼幸市早大名誉教授)に計画案を諮り、答申を受けたあと、都市計画審議会に報告して4月から施行する。(中略) 庭園4カ所に加え、行幸通り(都道404号)と青山通り(国道246号)、小名木川など4河川を景観重要公共施設に位置づけ、法制度を活用して土地利用を適切に誘導することも盛り込んだ。

 色彩基準の設定は、マンセル表色系に基づき、赤や黄以外の彩度の上限を2に設定、明度は一律4を下限値とした。

 このほか素案には、これまで都内11区域の景観軸から6区域を対象に進めた取り組みに、新たに色彩の変更命令ができるようにした。また、景観法に基づく景観重要建造物は、都の景観審議会により答申された保存リスト89件の中から指定し、復元などに取り組むなどの方向性を示した。(kensetsunewsソースより部分引用)

やっぱりどうかという感じも……

東京都は18日、一定以上の高さのビルの外壁について原色やそれに近い色、黒っぽい色は原則として使えなくする「東京都景観計画」の素案を明らかにした。改正景観条例を施行する4月以降に着工・改築する建物から適用する方針。

 素案によると、23区内では高さ60メートル、他の地域では同45メートル以上の建物が対象。「風格や落ち着きのある東京を実現するには、建築物の色彩を適切に誘導する必要がある」として、色の鮮やかさの「彩度」に上限を、明暗の「明度」には下限を設けることにした。(21:59日経ソース全文引用)

日経を見ると今後全部みたいに見えますが、どっちが本当??というか、こっちは公園の景観規制とは基準がが違うようですね。
京都の広告規制のケースでは広告団体が抗議しているようですが。

建通さんの記事、この件に関しては部分引用だと間違って受け止めてしまうので、下に全文引用します。

ソース:(http://www.kentsu.co.jp/tokyo/news/p03198.html

■ 【東京】5地区を特別地区に 都が景観計画素案(01/19)

■  都は1月18日、「(仮称)東京都景観計画素案」を公表した。新宿御苑や浜離宮恩賜庭園など5地区を「景観形成特別地区」に指定、特別地区内で行われる建築行為などに対して、形態・意匠・色彩など景観に関する規制を強化する。今後、指定地区を増やすことも検討していくという。また、再開発事業などの大規模建築物に対しては事前協議制度を義務付ける。この計画内容を反映させた改正景観条例は4月1日に施行する予定だ。

 景観計画に定められた景観形成特別地区は、文化財や観光資源のある地域が、良好な景観形成を図り、都市空間の質や魅力向上を図る目的で新設された制度で「文化財庭園等景観形成特別地区」と「水辺景観形成特別地区」の2種類を設けた。 文化財庭園等景観形成特別地区は▽浜離宮恩賜庭園▽旧芝離宮恩賜庭園▽清澄庭園▽新宿御苑-の4地区を先行モデルとして指定。庭園からの眺望景観を保全するため、各庭園の外周100~300㍍の範囲では、高さ20㍍以上の建築物の新築などに対して届出の義務を課す。これにより、色彩や広告物の規制、建築物の形態・高さ・意匠などの誘導を図る考えだ。 水辺景観形成特別地区は臨海部のほぼ全域を対象に指定する。良好な水辺空間を創出する目的から、水域に面する敷地と環状第2号線に面する敷地において、一定規模以上の建築物の新築などに届出を義務化する。
 景観に関する届出に加え▽再開発事業・高度利用地区▽特定街区▽都市再生特別地区▽総合設計▽PFI▽鉄道駅構内等開発計画-などの都市開発諸制度を活用する大規模建築物には事前協議制度を義務付ける。開発の事業者は景観シュミレーションや模型、色彩計画などを記載した事前協議書を都に提出、手続きを終えた段階で都市計画決定や事業計画決定を行うことができる仕組みとなる。
 また、景観計画では「景観重要公共施設」を指定して、地域の景観のシンボルとなるよう、整備の基準を定めて魅力向上を図る。指定された公共施設は青山通り、日比谷公園、上野恩賜公園、隅田川、神田川など9カ所。
 都の景観計画は、2006年1月や都景観審議会の答申に伴い、都内全域の景観形成に関する方針・基準を定めた。既に都は06年第3回都議会定例会で景観条例を改正するなどして、4月1日からの施行を目指して準備を進めていた。

(2007/01/19)

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2006年10月24日
歌舞伎町も2丁目も五輪誘致を建前に景観規制?

●関連サイト
石原都知事はニ丁目も嫌いらしい(CablogAnnex)
歌舞伎町の色(Cablog)
反・石原共同行動の呼びかけ(レイバーネット)

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